ライブの設営 解体バイトは超激務 おススメは当日

ライブ会場設営と解体のシーン 未分類

今回は私が派遣会社で単発バイトをしたときの話です。

仕事の内容はライブ会場の設営と解体。

シーズンになると募集がたくさんある求人だと思いますが、受ける人は「超激務」を覚悟してください。

国民的アイドルグループのライブ

私が受けたのは、今はもう解散した某国民的5人組人気グループのライブ会場設営。

そして、日本人ならだれでも聞いたことがある2人組バンドのライブ後の解体作業でした。

両方とも同じ4万人収容できる超巨大会場です。

仕事を受けたときは有名人にわずかでも関われることにウキウキしたのを覚えています。

地獄の設営 パイプ椅子に怯える

たくさんのパイプ椅子の前に立ち尽くす人

まずライブ会場の設営ですが、場所はサッカーの試合も行われる超大型会場。

1階の芝生にパイプ椅子を並べるという作業でした。

 

「単純そうだし簡単そう」と侮っていましたが、並べる総数なんと2万個。

市町村のパイプ椅子全部集めてきたのか?というほどの数です。

 

それを10人~20人ぐらいで分かれて設置するのですが、これが地獄。

パイプ椅子を運ぶ様子

まず、会場の搬入口から大型トラックが入り込んできます。

そしてパイプ椅子を大量にその場に置く。それを我々兵隊アリが所定の場所まで移動させる。それが仕事です。

 

運ぶ距離ですが、大体サッカーのコート縦幅分を移動するので、片道100m。

これを片手に4つ、計6~8個のパイプ椅子を持って移動。

これが2万個なくなるまで炎天下の中続けます。

(正確に計る必要があるので、並べるのは設営写真の担当)

 

一般的なパイプ椅子は重さが約4Kg。重さ24~32Kgを永遠に運び続けると考えるとわかりやすいかと。

 

途中から疲れすぎて、腕が上がらない、でもどんどん新しいパイプ椅子がトラックによって運ばれてくる。

これがライブ会場設営のバイトです。

仕事内容は必ずチェックしよう

当時バイト代は時給650円。5時間労働なので、3250円。

さらに車移動で高速道路を使う場合は高速道路代自腹。

 

絶対今ではやる人なんていないような仕事内容でした。

 

もし単発の仕事でライブ会場の設営に参加する人は、内容をよく確認することを強くおススメします。

もし「椅子を運ぶだけの単純作業」など書かれていたら私と同じ仕事内容です。

全く見れない有名人 地獄の解体作業

もう一つは超有名2人組バンドの会場の解体作業に参加した時の話。

会場は先ほどの設営をした場所と一緒ですが、解体なので夜間作業です。

 

仕事を受けたときは「ヘヘッもしかしたら有名人を間近で見れるかもしれないぜ!」と期待していましたが、全然そんなことはありませんでした。

自分が何者でもないと感じさせられた壁立ち

壁に向かって立たされているバイト

ライブの解体作業は、ライブが終了する直前に会場入りしました。

裏の通路で待機するので、芸能人が自分たちの真横を通って控室に戻ることになります。

 

これなら目の前で見ることができますよね。でも甘かった。

まず裏で待機させられたバイト達は、主役が控室に戻る時に壁に並べさせられ、壁の方を向かされます。

この時絶対振り返ってはいけません。ひたすら壁だけを見続けます。

 

「○○さん通りまーーーす!!!」と聞こえるので「うわ!今真後ろにいるんだ!!」という思いとともに「分かってはいるけど、同じ人間でもこんなに目の前の壁以上に大きな壁が後ろにあるんだな」と感じたのを覚えています。

朝まで続く解体作業に深夜手当無し

ライブの解体作業は、ライブの終わる夜9時ぐらいから、朝5時頃までの時間。

途中休憩はありますが、ひらすら物を持って移動しての肉体労働。

パイプ椅子ほどではありませんがとにかく過酷です。

 

そして、当時契約していたのはグットウィルという会社でしたが、なんと深夜手当なしの時給650円という地獄のような内容でした。

 

当時言われるがままに働いていたので「深夜手当が義務」というのを知らず。

 

過酷すぎる仕事内容だと知ったのはもっと大人になってからでした。

※当時グットウィルグループは派遣業の最大手でしたが、未払いなどを理由に全国の全事業所に事業停止命令。その後廃業しています。

 

もし雇われて仕事をする際、軽くでもいいので労働基準法第37条を知っておくことをおススメします。

今回のように深夜手当(深夜割増賃金)は時間帯: 22時〜翌朝5時までは25%増しが義務。

他にも時間外労働や休日労働には割増されるので確認しておくと損をしませんよ。

ライブ関係の仕事で一番おいしいのは当日勤務

ライブのセキュリティしているバイト

もし音楽ライブなどの仕事に参加する際、過酷すぎる内容を避けたいのであれば当日勤務がおススメです。

 

ライブ当日は肉体労働よりも主に警備の仕事です。

 

例えば入り口で入場者の荷物検査を行ったり、ライブ会場内で不審者や異常な行動をする人がいないか監視します。

 

音楽ステージとは逆を向くように指示されますが、音はそのまま聞こえますし角度によってはチラチラ見れたりもします。

 

設営に参加したときに一緒に働いた人からも「ライブは当日の荷物検査が一番楽だよ~」とのこと。

 

体力に自信がなかったり、体調に不安のある方は当日の仕事に参加することをおススメしますよ。

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